涙腺の壊れた一日

朝まで降り続いた雨が上がって、澄みきった空気の中

仕事に向かう途中、遠くに見える山々がくっきりと見えて

久々に見入ってしまいました

我が家は、少し地形の高いところにあるせいなのか、

その風景は、そこからしか見えません



  *****

息子が高校の時、よく友人が遊びに来ていたのですが

後で、息子が言うんです

皆が、ここ、空気薄くない?って、母さん、可笑しいでしょ

薄いわけないじゃん、高い山ってわけじゃないし!

そんな話で盛り上がって笑ったね

皆、長く続く坂道を一生懸命自転車ではしってきて疲れただけじゃないの~なんて


そんな友人らが、息子の葬儀の当日、急に入った連絡に半信半疑で

そんなわけがないと家に駆けつけてくれたこと

何度インターホン鳴らしても応答のない家の前で途方にくれながらも

途中にあった斎場の「○○家」という同じ名前にまさかと

そのまま、着の身着のまま、飛び込んできたあの日のこと

今でも鮮明に思い出されます

そして

祭壇に飾られた写真を見て、立ちつくしていた皆の姿

言葉もなく泣いていたことを。。。


  *****


久しぶりに遠くの山々がきれいに見えたことで思い出されたひとコマに

どうして、こんなに泣けちゃうんだろう…と思うほど涙がとまらなくて

車が、街中、何車線もある道路に入ってビルばかりが立ち並ぶ風景になって

やっと涙がとまった (こんな時もあるよね…と思いながら仕事へ)




職場に少し早く着いた今日、同時に随分早くいらした方がみえて

しばらくふたりだけの時間になりました

私より少し年上の方ですが、ほんとにいつもおしゃれで人あたりの柔らかい

とっても素敵な男性です

その方が、白黒の写真を見せて下さいました

何十年も前に撮られたご家族の写真です

そのひとりのご家族をその当時に亡くされたというお話をして下さいました

それから、会社もやめ、何十年もの間、友人らとの連絡もすべて絶ち

親しい人と関わることをすべてやめて生きてきました・・・と。。。

ただひたすら、かたくなに人と関わることを避けて

ご自分でもどうしてでしょうねぇ・・・とおっしゃいながら



抱えきれない苦しさや辛さに押しつぶされそうになった時

それぞれのその人その人の精一杯の生き方があるのかもしれないと

私は、そのお話を伺っててそう思いました

その時のそんな自分を

そのかたくなな自分が一生懸命支えてくれてたんでしょうかね。。。

ふと、そうお話すると

そうですね・・・そうかもしれませんねと頷いてみえました

他の方がみえるまでいろいろなお話をして下さいました

そのお話に、また、私は泣きそうになりました



仕事を終えての帰り道、ほんとうに優しくて温かいまなざしのその方のお顔が

浮かんできて、胸の奥が痛くなってきて涙がこぼれました


ほんとうにほんとうに素晴らしくて素敵な方です

たくさんのことを学ばせてもらいました

たくさんのことを気づかせていただきました

心にしっかり刻んでおきたい思いだとそう思いました


今日は、涙腺が完全に壊れてしまった一日でした

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