回想 歯医者

息子がいなくなってまだ日が浅い頃

仕事の途中歯が痛くなり
時間と共にどんどん痛みが増し
午後には我慢が出来なくなり

ネットで職場に一番近い歯医者を探し保険証も持たず飛び込んだこと
そんなことがありました(その日は保険証を持ってなかった)


私を見て下さったのはその歯医者さんの院長先生でした
まずはレントゲンを撮り…

院長先生がその写真を見ながら

「最近なにかありました?」

「たぶんね… 寝ている時にね… 
 すごいストレスで
 無意識にね… すご~い力でくいしばってるんだね
 だから、歯が割れてしまってる…
 すごい痛いでしょ… 」

初対面だけど、あまりに穏やかで優しい表情の先生に

「息子が亡くなったんです」

そう言うと先生は驚いた表情で

「そうですか… 事故かなにか?」と

私は、ありのままに息子の死を伝えました

先生は、静かに

「そうでしたか…」と言われ、後は言葉もなくそのまま治療に入って下さいました

あまりの穏やかな先生に場違いを承知で

「どこかいい心療内科ご存じありませんか?」と聞いてしまいました

どこかにかかりたくとももし自分に合わない心療内科だったらどうしようという不安
その時ですらもうギリギリの状態なのにもし自分に合わない心療内科にかかり、これ以上自分にマイナスが加わったら…
もう起き上がる自信がなくてすごく怖かったから

 
応急処置をしてもらって帰る時
その院長先生は、自分の名刺に心療内科の連絡先を書いて私に下さいました

「僕からの紹介だと言っていいからね」と。


私は、その名刺を大切に財布に入れて職場に戻りました


12月に入って… 3年前の今頃のその院長先生のことをふと思い出しました

あの時私は、歯の治療より心の治療をしてもらってたんですね

院長先生のその一言一言忘れられません

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素直なお話ができてよかった日

>院長先生のその一言一言忘れられません

素直に語れるように

○君 おかあさんの歯をいためたのしょうか?ね(笑)

素直に語れないおかあさんって・・・・

よく分かってくれているのだわ。

大きな 大きな おかあさん思いの○君です。

自慢ですね。




今振り返れば・・・

毎日毎日、仕事では笑って対応していた

でも、ほんとうに辛くて寂しくて悲しくて何を見ても泣けた・・・

もう自分の目の前にいないという現実に耐えられなかった

だからきっと・・・
自分の体も心も、寝ている間すら無意識に
くいしばって「時」を過ごしていたんだよね

それから半年ぐらいしていろいろな出会いがあり
そんな心が少しづつ溶けていった気がします

ほんとうに出会いに感謝です
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