人の言葉

息子が、亡くなった時・・・
近所のおじいさんが、私に言いました。
「どういうこと・・・。死んだって。あんたは、仕事ばっかりしててちゃんと見ててやらなかったか・・・」

また、ある知人が私に言いました。
「自分から死んでしまうなんて・・・病気だよ。一種の精神病だよね。」

親戚の人が初七日の時に私に言いました。
「外国にでも留学してるとでも思えばいいのよ。」
「○○君はさ、さぁ?っと駆け抜けて行ったんだよ」

近所の友人が半年も経った頃私に言いました。
「そんなに元気でびっくりしたよ。私より元気だね。」
「私の方が体調悪くて大変なんだ。」

もっともっとさかのぼると・・・
主人の母が亡くなった時、ずっと同居していている母の異変に最初に気がついたのは私でした。
母をだましだまし、医者につれて行った時は、もう手遅れでがん細胞は母の頭を侵していました。
付き添いで看病して・・・4ヶ月後亡くなってしまいました。
母は、とある宗教に入っていましたが、私はしていませんでした。
その方々が私に言いました。
「こんな亡くなり方をするのは、あなたのせいだよ。」
「きっと、お母さんは泣いてみえるよね。」
「かわいそうだね。」

私は、その方に、
「その宗教に入っていようがいまいが、母を思う気持ちに変わりはないのではないですか?」
と、答えたのですが・・・ 私の思いは伝わらなかったようです。
それから、数ヶ月耳が聞こえなくなりました。神経性のストレスが原因でした。

その母の時には、どうして人を傷つける言葉を平気でいえるのだろう・・・と思いました。


でも・・・・息子を亡くしてみていろいろなこと気がつき知らされました。

近所のおじいさんも親戚の人も近所の友人も・・・・皆・・・・
言葉は違うけれど・・・ 心配してくれたこと、悲しんでくれたことには違いないのです。
小さい時から息子を見ていてくれた近所の人・・・親戚の人・・・
いっぱい涙を流して・・・息子のことを思って下さいました。

主人の母の時も、同じように活動していた仲間の一人を失ってとても悲しかったのだと
気づきました。


人は同じ立場にならないとほんとうのその人の思いがわからないから仕方がないのです。
その人の立場、立場において出てくる言葉で決して悪気はないということ。

今、自分がはじめて子供を亡くしてわかることがたくさんあります。
もし、私だったら・・・ そういう言葉はちょっと使えないな・・・・とか、それはちょっと・・・とか。

でも、それは自分がその立場だから、初めてわかったことです。
7年前に子供を亡くした親友に対して、私はその時どんな言葉をかけたのだろう・・・と
今だからこそ思います。


息子の、今回の件に関しては、誰も悪くないんだよ。ただ自分の心が弱いだけ・・・という言葉が、
今更ながら心に響きます。

ゼミの先生が、
「彼の死が、これからの私により謙虚に誠実に生徒に向き合うことを教えてくれました。」
と言われました。

そして、私もそう思います。
その人が、その人の立場において、出して下さった言葉に決して悪気などないということ。
だからどんな言葉も素直な気持ちで受け止められます。

(なかには、ほんとうに非常識な言葉をかけられる方もあるかもしれませんが・・・
息子を亡くした悲しみに比べたら・・・・ 小さいことだと思えます)

仕事においても、私は人と接することが種の仕事です。
小学生の子。中学生の子。高校生の子。大学生の子。大人の方。ご年配の方。
私は、今まで以上に人と接する瞬間を大切にしなくては・・・と強く思えるようになったのも
息子のことがあってからです。

母として自責は、限りなく消えることはないけれど・・・・
今、こうして気づかせてもうらうことがたくさんあってほんとうにありがとうと
いう言葉をたくさん息子に言いたいといつも思ってます。

それなのに、めちゃめちゃ大好きな母さんと親父の子に生まれてきてよかった。
と、最後まで思ってくれたことも、ほんとうにありがとう。


親友が私に言った言葉。
私たちは、この世に生かされている限りは頑張って生きないといけないんだよ。
命あるかぎりね・・・・。
私たちって死も全然怖くないよね。だってその時は息子に会えるもんね。
でもさ・・・息子・・・迎えに来なかったらどうしよう!会えないよね?!
なんだか、涙目なのに二人で大笑いしたこと。

いろいろな人に支えてもらって気づかされて・・・  
今の私がいると心から思います。






スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

またコメントさせてください

soraさん、
友人のその言葉、私だったら泣いてしまいます。
そして、もう友人と思わないことにしてしまいます。
悪意はなくても、そんな言葉を言える人はいや。i-181


soraさんは、ほんとうに愛溢れる方ですね。
すごくやさしい。
息子さんがお母さんに選んだワケがわかります^^

soraさんみたいになりたいです。
私って、まだ幼い魂なんでしょうかi-201





おはようございます

こんな過去記事にまでコメント入れてくれてありがとうございます

感じ方や思いは、人それぞれだから、「私って、まだ幼い魂なんでしょうか 」なんてとんでもないですよ!

ねこうさぎさんのブログを読ませてもらって、言葉が見つからずともコメントを残そうと思ったのは、ねこうさぎさんの優しくて温かい心に触れたからなんです

私は子供を亡くして初めて自分を振り返りました
今まで私が何気にかけてきた言葉が人を傷つけてはいなかったかと・・・。

数年前に子供を亡くした私の親友に対してもね
その時の私は、本当に親友のことを思って思って寄り添っていたつもりですけれどね

そう思うと皆それぞれに人を思う気持ちをどう表現するかは、その人の生きてきた経験から生まれてくるのではないかと。

いろいろと気づかされることが多いですね

あぁ、そうですね

soraさん、おはようございます。

私も、お隣のご長男が大学4年生で亡くなった時、
(トモヤの3年前の夏)
わかったような慰め方をしなかったか、
振り返って、考えています。
無邪気に善意のつもりでかけた言葉が、
深く傷つけてしまわなかったか・・。


夕べ、少しゆっくりさせていただいて、
soraさんのU君への優しさを思いっきり感じとれました。

U君も、とっても友だちが多く、月命日に来てくれるんですね。
親は、子どもを忘れないでいてくれることが、何より嬉しいですね。

気づかされることばかり

息子が亡くなってから、ほんとうに気づかされることばかりです。

ほんとうに、ほんとうに、たくさんのことを。

それゆえに、時が経てば経つほど、ちゃんと生きねば!と思えるようになりました。
(浮き沈みいっぱいですけれどね)

息子の友人らもなんだか息子がいなくなってから、急に生き方がすごく前向きになった感じで、メールなどもらうとひしひしとその様子が伝わってきます

今はそれぞれに県外に出てる子が多いので、盆暮れに地元に帰ってきた時には元気な顔を見せてくれます

息子の死で皆にも辛い思いをいっぱいさせてしまったなぁ・・・といつも私の前で元気に振舞ってくれる息子の友人らを見て申し訳なく思う時があります

でも、息子は、自分の残した言葉を守り彼らをちゃんと見守っているようです。

もちろん、私達家族のこともね。
だから、私は息子に心配はかけないように生きなくてはとそう思っています。
(もちろん、私は親ですから息子を救えなかったという自責の思いは白紙には死ぬまでなりませんけどね)

ねこうさぎさんの思いはどこまでも深くて温かくて・・・ほんとうに、そのことでもまた、新たな「気づき」たくさんいただきました。

ほんとうにありがとうございます。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No title

今日、私は、コメントを読んで胸がつぶれそうな思いになりました

> 『何も気にせんでいい』って気丈に振る舞って…

このお母さんの言葉は、ほんとうにほんとうに有難いですね
お母さんの思いが、この言葉にどれだけつまっているかと思ったら
涙がこぼれます。。。


あまりに辛いとほんとうに生きていくのがしんどくなりますが、
このお母さんの思いを改めて深く気付くと
自分一人で生きてるわけではないのだな… と気付かされますね

一生懸命思って下さるお母さん… 大切にしたいですね

ほんとうに優しく温かいお母さんですね

いいお話をありがとうございます
ほんとうに胸がいっぱいになりました
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新記事
リンク
sora★私について
主人と二人暮し。 近くに嫁いだ娘とそして今は空の上にいる息子。
私の読んだ本
月別アーカイブ
最新コメント
カウンター
空の上から★メール
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム